2014年1月15日水曜日

(4)ユダヤ教とキリスト教

本の紹介、と言ってもたんに目がついたと言うだけでここにはそのメモ程度のことを記すのみ。


ダニエル・ボヤーリン
と言うカリフォルニア大学バークリー校の中近東学教授がいる。(リンク


最近、「ユダヤ教の福音書」(教文館)ここ

と言う本を出したそうだ。

原著は
ここ

本の紹介ページでは
Daniel Boyarin, Taubman Professor of Talmudic Culture and rhetoric at the University of California, Berkeley, is the recipient of numerous awards and fellowships. His books include A Radical Jew, Border Lines, and Socrates and the Fat Rabbis. He lives in Berkeley, California.
となっている。

このブログでも度々取上げる、ラリー・フルタド教授も紹介している。

書評フルタド

この記事で登場するピーター・シェイファー教授(プリンストン大学)は、ご自身The Jewish Jesusと言う本を出されている。(ここ


どうやらお二人はライバル同士らしく、それで結構厳しい書評を書いたらしい。

どちらにしても「ユダヤ教」と「キリスト教」は学問の世界ではキリスト教発展史の初期(数世紀)においては、きびすを接する簡単に区別できない、分かち難い繫がりを持った同士である、との認識が前提のようである。

ちなみに我がN.T.ライト教授はダニエル・ボヤーリンの、Two Radical Jewsについてかなり高い評価をしている。ここ






1 件のコメント:

  1. ダニエル・ボヤーリン「ユダヤ教の福音書」が本のひろばで紹介されています。
    http://www.bunsyo.or.jp/pdf/2014_04.pdf

    ライト教授の書評、Two Radical Jews、を読み返してみたら、ボヤーリンさんのアプローチがどちらかと言うと「思想史的組み立て」になっているように感じました。
    でも「パウロの反ユダヤ主義」云々のような濡れ衣に対しては明快に否定しているところは共鳴しています。
    パウロ書簡を単に思想史的にアプローチするのでは結果的に、ahistorical scheme、を提示することになる、と指摘していますね。

    でも「ユダヤ教の福音書」はその辺どうなのか読んでいないので分かりませんが。

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