2011年6月20日月曜日

ゴシキドクダミ

当教会が位置する「大和郷」は、大正時代に広い宅地を持つモデル住宅街として分譲された。
300~400坪の敷地に草木や花が茂る広い庭、と言うのが魅力だ。
だが残念なことに殆んどの豪邸は高い塀を張り巡らして通りがかる人に素晴らしい庭を見せてはくれない。

だが教会の前庭は殆んどオープンな感じで開放されており、通りすがりの人が足を踏み入れることもたまにある。
庭木や花の手入れをしていると通りがかりの知らない人が声をかけてくることもある。

またご近所さんとの会話のネタにもなる。

先日道路に面している部分に咲いている赤い色の斑が入ったドクダミでひとしきり話が咲いた。「買ったのか。」
「もとから咲いているのか。」
「何ていう名前なんだ。」
と言ったような会話だった。


こちらは植物の名前はからっきしだめなので、買ったもので、建替えの間は裏の方に放り出しておいたものをまた植え直したら、こんなに増え広がったのだ、と言うようなことを話した。

その会話から暫く経った今日、その斑入りのドクダミの名前が載っていたよ、と新聞の切抜きを持ってきてくださった。

その部分を引用すると、
花だけでなく、品種によって葉も楽しめるドクダミである。ゴシキドクダミという日本産のドクダミは赤やクリーム色に斑(ふ)入りの葉を変化させるのが欧米で人気となり、「カメレオン」の異名で広がった。地味ながら海外にもファンをもつ日本のスーパー雑草である。

何と購入したものなので海外のものかと思っていたら、日本産であるらしい。
ゴシキドクダミが「カメレオン」か。
何か名前の通り変身だなー。

帰りしなにそのご婦人、「白い十字の花だから教会にぴったりよねー」と言ってくれた。
なるほどねー。
持って来てくれた毎日新聞の「余録」コラムの最後にはこの俳句が紹介されていた。
どくだみや真昼の闇に白十字 川端茅舎
(※毎日新聞『余禄』、6月14日)

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