2012年3月26日月曜日

神学遍歴①

以前「神学入門・・・筆者の場合」と言う記事を書きました。

こんな感じの記事をシリーズで書いてもいいかなと思いつきました。
と言うことで筆者にとっての「重要な神学者・神学書」を時々紹介して行こうと思います。

「神学入門」ではF.F.ブルースの「新約聖書は信頼できるか」について少し書きましたからそれ以降ということになります。
まー記憶は定かではないのですが、その頃は父親の書棚から引っ張り出して読んでいたわけです。

その中で鮮やかな記憶として残っている神学者の名は、熊野義孝です。
本の名前ははっきり覚えていないのですが「キリスト教概論」だったかもしれません。
とにかく『伝統』と言う概念に強烈に惹きつけられた事を覚えています。

その本を手にしたのは多分大学4年生位の時ではなかったかと思います。
なぜかと言うと「献身」を決めていて、大学卒業後留学することにしていたわけですが、本格的に神学の勉強を始める前に、何かしら自分なりに「神学を構築する」備えをしてみたかったのです。

思想的にはまだ乏しいわけですが、自分なりに神学構築のキーワードを模索していて、そんな時読んだ熊野義孝の『伝統』の概念が何かものすごく「土台」的なものに感じられたのでした。


今はもうその本は手元にありません。

(11年前の教会建替えの時、父が殆んどの蔵書を処分したのですが多分その中に熊野のその本も入っていたのではないかと思います。もし残っていたらまた読みたいと思います。今読んだらどんな感慨が持てるのか興味深いです。)

一年間の聖書学校、三年間の神学校教育後は、筆者の神学構築キーワードは変化してしまいましたが、熊野義孝は少なくとも「神学する」とはどんな思索をすることなのかをおぼろげながら感じさせてくれた最初の人物であり、『伝統』と言う概念はその後の神学的思索の通奏低音となった概念ではなかったか、と今思います。

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