2013年4月4日木曜日

冬眠から覚めようかな

数ヶ月間「礼拝案内」以外、殆んど更新していませんでした。
読者の皆様にはご心配かけたり、無駄足をかけさせたりしたかと思います。
申し訳ありませんでした。

自分では勝手に「冬眠中」と言うことにしておいたのですが・・・。

さて今年もイースターが過ぎ、冬眠から覚めようかな、と思っている次第です。
「眠りについている者、起きよ。死者の中から立ち上がれ。そうすれば、キリストはあなたを照らされる。」(エフェソの信徒への手紙 5章14節・・・新共同訳)
ちょっとテキストの文脈とは直接関わらないですが、合いの手程度に引用してみました。(不謹慎なと言うお叱りもあるかもしれませんが・・・。)

「覚める」と言えば「信仰覚醒」と言う出来事がアメリカ・キリスト教史にありました。The Great Awakeningと言うのですが。

その一翼を担った人物がジョナサン・エドワーズ(1703-1758)。日本語ウィキ英語ウィキ


色々な意味で主にあるご親交を頂いている「ミーちゃんはーちゃん」さんの最近のブログでも、ここここで取りあげられています。

(※こちらが冬眠中、ミーちゃんはーちゃんさんは驚異的なペースで次々に面白い記事をアップされ、その筆力に圧倒されてしまっている筆者です。その旺盛な好奇心と知の前線を開拓し踏破していくエネルギーの幾分かでもあやかりたいほどです。)

さて「眠りから覚めよ」うと思ったのは、このジョナサン・エドワーズと直接関わりがあるわけではなく、今年のキリスト教書籍界に一つの風を起こすことを期待している本が間もなく出版されるからです。

スコット・マクナイト「福音の発見(原題、The King Jesus Gospel)」

当ブログでも、王なるイエスの福音でご紹介しました。
その後「キング・ジーザス・ゴスペル」のラベルがついている記事で度々紹介してきました。

そうですいよいよ邦訳が出るのです。(期待してお待ちください。)

ところでまたジョナサン・エドワーズに戻りますが、先ほど「直接関わりがあるわけではなく」と書きましたが、実は関わりが出てきてしまったのです。

筆者はこのスコット・マクナイトのThe King Jesus Gospelを邦訳出版しようと言うプロジェクト・チームに入れてもらったのですが、そのプロセスの最終過程で、ゲラを読みながら、段々とこの福音派なるものの特徴である「(個人的)救いの強調」の歴史的展開について自分なりに再考する必要を覚えたのです。

マクナイト教授はその著書の中で(第5章)、聖書本来の「福音」から「救い」中心の縮小化された福音理解へとなぜ変化したのかを教会史を概観して示しています。
しかし、それは本当に概観で、踏み込んだ記述は殆んどなされていないのです。

マクナイト教授は福音理解の変質の歴史的要因を、「宗教改革」後の主にアメリカ・キリスト教史に絞って見ているのですが、材料として挙げられているのは、「ピューリタニズム」、そして(a)「リバイバリズム(信仰覚醒運動)」、と(b)「根本主義者たちと近代主義者たちの間の文化戦争で発揮された「福音主義の力強い福音伝道の文化」、の三つだけなのです。

それでもう少し立ち入った歴史的知見を得たい・・・と思ったわけです。

と言うわけで段々話が長くなってきましたので、ジョナサン・エドワーズに戻って整理しますと、
宗教改革後の歴史的展開の中で
①ピューリタニズム
②リバイバリズム(信仰覚醒運動)
の繋げる代表的そして神学的にも重要な人物がジョナサン・エドワーズではないか、と目星をつけた次第です。

実は米国遊学時代、筆者にとっての一大レジャーが「中古書店」を回って掘り出し物を探すことでした。
いや掘り出し物なんて書くといかにも「買うべき本」を知っているかのように響きますから、改め。

要するにこれはと言う本で安く売っている本を買い集めたわけです。

ジャンルは様々ですが、その中にアメリカ史、アメリカキリスト教史があり、その中でもピューリタン研究家として有名な、ハーヴァードのペリー・ミラー教授の本を見つけては買っていたのです。

その中の一冊がペーパーバック、ポケット版の「ジョナサン・エドワーズ」でした。 


目下この本を読んでいます。

と言うことで、「冬眠から覚めたみたいです」というご報告でした。

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