2014年2月2日日曜日

(1)父と暮らせば

これまでは豊島区の図書館を利用してきたが、暫く前から文京区の図書館を利用するようになった。

きっかけは丸谷才一の「エホバの顔を避けて」が豊島区では見当たらず、ネットで検索していたら文京区の図書館にあったからだ。

予約して取りに行ったついでに「DVDセクション」をちらっと見てみた。

大して数はない。
娯楽的なものは更に少ない。
(寅さんシリーズはかなり揃っているようだが・・・。)

そんな限られた中で見つけたのが「父と暮らせば」。
井上ひさし原作の原爆についての映画だ。



一応評判になった、賞も幾つか取った映画だったような記憶があり、借りてみることにした。

どうも2時間近くも見続けると言うのは苦痛ではないかと思ったのだが、見始めたら終わりまで見てしまった。

原爆という以外全く予備知識がなかったので、原田芳雄演ずる父親がどう言うことなのか最初分からなかった。

ようやく娘の行く末を案じて現れる「死んだ親父」と分かってから、ストーリーが分かり易くなった。

宮沢りえ演じる「生き残った」娘の心の負い目がテーマなのだと、そして何とか父がその負い目から解放しようと画策する姿がコミカルに演じられているのが面白さなのだと、分かった。

ストーリーは淡々と進み登場人物も限られている。

特にうるうるする場面もなく、しかし父が原爆の恐ろしさを「紙芝居」風に語る場面が変に緊張感を持っていた。

最後、ひっそりと余生を過ごさねばならないと自分を追い込む娘が原爆直後の瓦礫の下敷きになった父を回想する場面がクライマックスとなる。

父を見放せない(実際は助けられなかったことを苦にしていたのか)娘が、父から「逃げろ」と促され、板挟みとなる。

じゃんけんで決めることにするが、父はその昔娘をじゃんけんで勝たせる遊びをやっていたらしいのだが、グーを出し続けるが、それを知っている娘もグーを出し続けこう着状態になり、互いに「逃げろ」「見捨てられない」の言い張り合いとなる。

この場面にきてやはり涙ポロリ、となってしまった。

原爆、戦争の悲惨さを父親と娘の情愛の切なさで際立たせたドラマであった。

それにしても木下演じる浅野忠信は存在感薄かったなー。

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